春になりましたね。娘のごぶりんと朝のお散歩で桜のトンネルをくぐって、青空に白い雲がゆったりと流れていくのを眺めていたら、何やら、眠くなってきてしまいました。
やっぱり4月は眠いんですね。
おっといけない、あと15分ほどで家にたどり着かなければ、仕事に遅れてしまうぞと、すっかり春の陽気に弛緩した(もともとそんなブルちゃん顔ではありませんが)ご様子のごぶりんを急ぎたてて、「ええっ?何でまた?せっかくのお天気なのに・・・もっとお気楽に過ごしましょうよ」と言いたげな顔を見ないようにして、今日もそそくさと家路についております。
それにしてもここのところ、寒かったという日が少ない暖冬続きなもので、着なかったコートがいくつかありました。流行のサイクルが短くなっているので、来年はこれって着れるのかしらと思いつつ、いえいえ着ますとも、きて見せます。もったいない派の妙な決意をしております。でも、おそらく着ないんだろうなあ。ちょっとばかり袖が太いから今っぽくないとか、ウエストの絞りがすくないとか、この長さは流行らないよなあとか、分かっているのですよ、だいたいのところは。
だから、ほら、今シーズン買ったダウンタイプと、あと2着位しか着てませんでしたものね。この冬も・・・ってことは、来シーズンはほぼ100%着ないってことでしょ。
さらに、次のシーズンは120%着ないんだから、これらは存在しないのと同じです。
はい、その通り。場所をとっているだけの厄介者というわけです。えっ、そんな!
結構なお値段もしたし、すごく気に入っていたのに、厄介者だなんてかわいそうじゃありませんか。でも着てもらえなくて、ただ吊り下がっているだけなんだから、やっぱりほったらかしでしょ。衣替えのシーズン陰干しされるだけで、また、ほったらかしですもんね。
いつか出番がくるかもしれないと、数年間。あっ、この子なんて、もう10年のベテラン選手じゃありませんか。もはや、これはタンスの主とかしているわけで・・・
という具合に、コートに限った事ではありませんが、この季節になりますと、この季節になりますと、私は一人芝居よろしく、葛藤するはめになるのです。
いつの日か、またファッションは回っているから、日の目を見るかもという、ほとんど実現しない希望を言い訳にして、先送りしてきたわけですが、今年の私は、ひと味違いますよ。昨年末の「家中、いつでもピカピカよ」の達人の数々のお言葉を少しでも実行できる人間に成長しますよ。ええ、やりますよ。たぶん・・・おっと、早くもトーンダウンか?いえ、「無理はしない」もモットーなので、穏やかな成長を心がけているのです。
それと、断っておきますが、くたびれたものや、デザイン的に無理なものはお役ごめんにしますし、姪っ子や親戚のおばちゃんに来てもらえそうなものは、第二の人生を歩んでもらっています。そうなんです。私を悩ませているのは、好コンディション&奇抜すぎず年齢の許容範囲&割りに良いものではあるが、今は着ない、袖を通すと、何か違うやっぱり古い気がする、落ち着かないという強固チームなんです。
「それよ、それ。それを処分することを、片づけると言うのです。
結局着ない、人にもあげられないんだから、狭いタンスを占領させておくなどとは、考えられない。」はい、まったく、おっしゃる通りです。速やかに処分の方向で動き、あっ、いえ、検討いたしますって、私も懲りない訳で・・・だってですね。4人兄弟の末っ子でお下がりばかりだったのですよ。相当にくびれてこなきゃ捨てちゃいけない、習慣が身に付いているし、自分で買ったものは新品ですよお。ちょっぴりデザインに古さが感じられて、着ないんだろうけど、そう簡単には捨てられませんとも・・・あ〜だめな性格だ。今日のところはこれくらいにしておこう。だいぶ煮詰まってきたけど、決定打が出ない。
そして2,3日後、私は強固チームを一人ひとり眺めながら、ふと思いついたのです。このコットンのジャケットコートは申し分なくデザインといい、古すぎる。絶対着ないのに、なぜ捨てられないのか?そう、この原色のカラフルな刺繍が手の込んだデザインで赤と黒のコントラストの地色に映えて、中南米の民族衣装を思わせる、この色合いととセンスが好きなのだ。着れないなら何かに、そうだ、リフォームだ。うん、相談してみよう。とすぐさま、近所のリフォーム店に行き、あれこれと話をするうちに、黒地にたくさんの刺繍が施された両袖部分と、赤地の小さなポイントの刺繍の後ろ身頃の部分とで、大きめなバッグを作ると素敵かもとの、ご提案をいただき、お願いすることにしました。
そしてついに対面のとき、一目で気に入ってしまい、思わず、よくぞここまで立派に甦ってくれたと口にしそうでした。バッグの内側は丈夫なキャンバス地を張って強度も十分。
シンプルなほぼ正方形のそのデザインはフォルクロールの香りが漂う一点ものだと思うと、ウキウキしてきてしまい、さらに調子に乗ってしまうことに。可愛いとか、それ好きとか、飽きたら欲しいとか、何人かの人に褒められ、リフォーム料金以上の大満足と相成ったわけです。
さてさて、これに気をよくして、よみがえり大作戦の名のもと、ミッションを進行させようとしたのですが、そうはうまく行かず、リフォーム出来そうにもなく、かつ、どうしても捨てられないものをアイテム別に一個ずつに絞るという決心をした次第です。
ねっ、穏やかな成長でしょ?今回は小さいことから、コツコツとエコロジーな生活を目指す後藤いくみでした。
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さて皆さま、ハイネックやマフラーで隠れていた首元がようやくお目見えする春となったわけですが、準備は万全でしょうか。お顔のお手入れと同じようにネックケアも習慣になるといいですね。
お顔に乳液や美容液をつける時に、あごの下から首筋にも同時にのばしてしてあげましょう。クリームですべり良くマッサージをするポイントは、手のひらを横にしてあごから鎖骨あたりまで上から下へ、手のひら全体を密着させるように、両手で交互になでる様に動かしてあげることです。首のシワは横に出来ますので、少しあごを上げて首筋を伸ばしながら、リズミカルにやって見て下さい。そして、仕上げに両親指の腹をあごの下に当て中心から左右に少しずつずらしながら、耳の後ろのくぼんだところまでゆっくり押していきます。そこまできたら、次は人差し指、中指、薬指の3指を使って、ゆっくり鎖骨のところまで、軽く押し上げてください。リンパの流れが良くなって、フェイスラインもすっきりしてくる効果があります。それから、枕が高すぎるのもシワを作りやすいと言われていますので、要チェックです。それでは、皆さま、次回また・・・いつまでも女って忙しい生き物ですね。
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