今回は日頃から気になっている顔の表情について少し思うところを・・・・・
日が落ちて仕事帰りの電車の中、いつもの様につり革につかまっていると、目の前にやつれた怖い顔の「相当なおばさん」が突然現れ、疲れもぶっ飛ぶほどびっくりした事は、ありませんか？
私は、４〜５年前位からでしょうか、時々出くわし、そしてそれが自分だと分かって、さらなるショックを受けております。確かに、照明は頭の上からですから、影がハッキリと出てしまいますが、そ、それにしても、この顔は怖すぎにも程があると、急に顔の筋肉を動かして笑ってみたり、口角を上げなきゃあ！と、顔面ストレッチが始まります。

お隣の２０代のOLさんは、窓ガラスに映った私を、かなり変に思っている事でしょう。
いえいえ、そんな事、気にしてなんていられません。

この、目の前の「おばさん」を早く撃退しなければ・・・・・・

あなたはいいよ。実物と映った顔に大差がないんだから・・・ほら、

私は・・・こんなに差が・・あ・ある？？・・えっ？同じ！！？

二人には大きな差があるけど、本人と各々の影武者とは大差がない！？マジですか？

つり革を持つ手が伸びきってしまう程、腰がくだけそうです。

何かの間違いだ。そんなの見ていない。いや、見たかもしれないけど・・・見なかった事にしよう・・・と、自分に言い聞かせ足を引き摺って家に帰った私は、恐る恐る鏡を覗きます。すると・・なんだ、いつもの顔じゃない！！ちょっと疲れてはいるけれど見慣れた顔に急にほっとして、だんだん冷静さを取り戻すのです。

そして、最新の相当なる「最強のおばさん」に出くわした数週間前、ふっとヘア＆メイクらしい思いが浮かんできました。

モデル撮影の時、一番気を使うのは、そう、ライティングだ！！

やわらかな光をまんべんなく当てて顔にいやな影が出ないようにカメラマン氏は時間をかけるではないか？

ロケでは、午前中のやや雲の多い日がベストとされ、太陽が強すぎるとアシスタントさんが光の強さを調整すべく遮ったり、回したり頑張っているではないか！！

光が決まってから、モデルの表情を引き出す為に話しかけながらリラックスさせたり、笑わせたりして撮影されていくのです。

それから学生向けの就職応援セミナーでメイクの公演をしている私は、清潔感のある、知的で明るい印象のメイクを提案し、そしてそのメイクを活かすべく、姿勢の事やさらにやわらかな笑顔でいきいきとした表情こそ最重要ポイントだからぜひ身に付けてほしいと生徒さん達に伝えているではないか。

思い通りにメイクが出来たとしても、表情が伴わなければ顔の表情がハッキリする分メイクの効果は半減どころかマイナスになりかねない。ですから、好印象を残したければ相乗効果を認識せよと・・・・・

そうなんです。あの窓ガラスの「相当なおばさん」の出現についてあれこれ思いめぐらすと、少なくとも３つの条件があったのだと自分勝手にまとめてみました。

その１．加齢による弾力低下・たるみの出現・・・・・つまり老化現象ですね。

その２．光の強さと方向性・・・・・電車の頭上からのほの暖かい照明によって出る影が

　　　　リアルなんです。

その３．無表情・・・・・重力のなすがままに引き下げられた生気のない表情です。

この条件のうち、２０代のOLさんとの明らかな差は当然その１となるのですが、では、どうして二人の年齢的な差が、そのままスライドして影武者の差にならんのかと思ったら、その１は、その３と深くリンクし、ハリの失われ始めた顔は、無表情ではすまされない程の下降したラインを生み出し、その２の条件下では、日頃見慣れた造形の奥に潜んでいる影をも浮かび上がらせているのだと気付いたのです！！

まさに、悪は悪を呼び増殖する！！！

ぎゃ〜！これは、断ち切らねばなりません。

　照明は・・・どうしようもないでしょう。老化は・・・いかんともしがたいものですが、老化の速度は遅らせるはず！！

そう、ゆっくり、ゆっくりにしましょう。お手入れも面倒がらずに手間をかけ・・・

そうだ「リメモ」をもっと利用しよう。

それから、マダムKのように恋する乙女に変身したい。（出来るのならば・・・）

手近なとこでもいいから、おしゃれして外出する気持ちが大切だ。

内面からのパワーはあなどれない事は、今や世界中が知っている。

自分の意識とちょっとした努力で出来ることと言えば、その３の無表情を生き生きとした生気ある表情にする事でしょう。

顔の筋肉を鍛える方法は、いくつかあります。

口を大きく開いてゆっくりと「ウ・イ・ス・キィー」と発音すると、頬の筋肉が大きく動いて口角があがり、いい笑顔で終わるのです。フライトアテンダントの養成で訓練される方法だと聞いています。

同じ無表情でも、ハリのある若い顔と年齢を重ねた顔とでは、その印象に大きな差があるんだと改めて自覚した私は、周囲の人にあやしまれない程度には、どんな時でも少し頬の筋肉を持ち上げ、口角の上がった笑顔でいようと心に誓いました。
大人って、結構大変なんですよね。

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　さて、前回、簡単ホームエステをご紹介しましたが、今回は冬に向かってさらに潤いを閉じ込めるべく、ステップアップをご紹介しますので、ぜひ、お試しください。

後藤いくみのワンポイント　アドバイス

　まず、バスタイムの乳液マッサージの後、ローションパックをします。
その時、たっぷりローションを使って顔じゅうビタビタにしてください。
　
　その上に、顔の上下２枚に分けてラップを被らせます。２枚に分けるのはもちろん鼻で呼吸をする為です。ホテルのシャワーキャップに穴を空けて利用するのもOKです。
　
　しばらくするとラップ効果で加湿され、皮膚の温度も上がりバリアが緩みます。
普段は、外的刺激となるような異物が皮膚に付いても浸透しないように守ってくれているのです。ですから、美容液等、肌に取り入れたい物はこうして浸透しやすい条件を作ってあげると効果的なんです。１５分〜２０分位はそのままにして、さあ、ラップとローションを取ってみてください。

ほら、小ジワなんか薄くなって、肌がふっくら柔らかくなっていますよ。
　次は、たっぷり潤った、暖かな皮膚を冷たくして毛穴を引き締めます。
化粧水で軽くパッティングしますが、もっとお勧めは氷水に浸けて絞ったハンドタオルなどを顔に当てて冷やす方法です。キッと引き締まりますよ。
　
　そして仕上げは、乳液やクリームなどで水分の蒸発を防ぐ為にカバーしてあげましょう。
これで十分睡眠を取れば完璧ですね。
少し手間をかけてあげると皮膚は答えてくれます。その答えが分かりやすいのも大人の楽しみになっていくんですね。